7.備前焼のジョッキでビールを楽しむ
私の晩酌の主役は焼酎だが、風呂上りの一杯だけは、ビールをはずせない。
旨いビールを飲むために、風呂に必ずは本を持って入り、たっぷりの時間をかけて汗を流します。
最近、風呂の中で読書をするためのブックスタンドをネット通販で発見したので、いつか手に入れたいと思っています。
昔から私には、旨いビールを飲むために、異常なほど情熱を注ぐところがありました。
友人と居酒屋の生ビール100均セールに赴く前に、公園でひたすらMTBで走り回り汗を搾り出したり、 サウナにしつこいほど入り、カラカラに干からびた体に生を流し込んだりしていました。
またあるときは、真夏にこたつを引っ張り出し、冬服を着まくり、ひとり修行者のように汗を流していたところ、突然友人がやって来て、あきれるというより、真剣に私のことを心配していたこともありました。
ちょっと変ですか?
さて、普段の私のビールのうつわは、ビヤガーデンお馴染みの生ビール用ジョッキを使います。
これをいつも、冷凍庫でキンキンに冷やしておきます。
うちの冷凍庫にはいつも2種類のビアジョッキがフリーズしているんです。
冷凍庫から取り出したビアジョッキに、缶ビールを流し込みます。
すると、小さな氷のかけらがビールの中に出来上がります。
「ング、ング、ング・・・ブハーーーーー!」 
その氷のかけらとともに、キンキンに冷えたビールを一気に喉に流し込む瞬間は、もう最高です。
今回おすすめの酒器の組合せは、備前+備前 という安直な組合せになりました。
ジョッキは唐桶報徳作。
荒々しく大胆にそぎ落としたボディが魅力的なジョッキです。
見かけだけでなく、機能的にもビールのジョッキには、釉薬がかけられたものより、無釉焼き〆の土の方が向いています。ビールをゆっくりと注ぎ込むと、とても細かくクリーミーな泡がたち、サーバーから注いだような美味しいビールを堪能できます。
小皿は木村陶峰作の棧切銘々皿。
良く締まった土に部分的に灰が降り、素朴な中にも味わい漂うお皿です。
無造作に、むきソラマメなどをぱらぱらと盛り付けては如何でしょうか。

(記 07/11/11)
|